【やきもののお店訪問:42】陶芸shop 古川商店
皆様に有田の窯元・やきもののお店をご紹介する【窯元探訪・やきもののお店訪問】。
今日は『陶芸shop 古川商店』をご紹介します。

『陶芸shop 古川商店』は、有田町南原にある、絵の具、筆、道具などさまざまな窯業資材の販売を行うお店です。もともとは、昭和窯材と言う会社でしたが、平成18年に古川商店と屋号を変更し、営業されています。

やきものの町有田ならではの、窯業資材を取り扱うお店とあって、窯元をはじめ、窯業について教える学校関係者や、陶芸教室に通う個人のお客様まで様々な方が訪れます。
「まったくの初心者の方が来られても、やきもの制作をするための道具は一通り揃いますよ。」と笑顔で語るのは店主の古川由紀子さん。
おっしゃる通り、店内は品揃え豊富で、多種多様な道具が所狭しと並んでいます。

その中でも、特に目を引くのが、絵の具の数です。
釉薬の下に塗る下絵の具は約70種類、上絵の具はなんと約380種類もあると言うから驚きです。
更に、窯元によって微妙に色が異なるオリジナル色があることから、古川商店では、絵の具をミックスしてそれぞれの窯元特有の色絵の具を調合するそうです。作り出す色の種類は無限大ともいえるでしょう。
また、初心者の方や初めて使うの色を試したい方のために、上絵の具は10gと言う少量から小分けして販売されているそうです。これはうれしいサービスですね。

装飾用の小道具も豊富で、絵付けに欠かせない筆は、大きさも種類も様々。
やきもの関連の方だけでなく、日本画の先生も買い求めに来られるそうです。この日も、朝から筆を見に来られたお客様がいらっしゃいました。

また、絵付け用の小道具だけでなく、成形用の手ろくろや、電動ろくろの取り扱いもあります。
やきものの原料となる粘土は、昔は数トン単位で入荷していたそうです。粘土や釉薬はサンプルが多数展示してあり、お客様が買いやすい展示販売を心掛けていらっしゃいます。

こちらは成形用のヘラです。
あまりに種類が多く、どれを使えば良いかわからないという方にはこちらの成形キットもあります。
プロから初心者まで様々な方が訪れるお店だということがわかります。

こちらは人気の「アルミナ棒」。
アルミナ棒とは、スプーンを吊るして焼成する際に使う細い棒です。
釉薬をかけて焼成する時に、器であれば、器の底の部分には釉薬をかけません。底が床に面しているためです。
釉薬がかからない部分は、ざらざらとした肌触りになります。
スプーンは口に入れるものですから、口当たりを良くする為に、まんべんなく釉薬を掛ける必要があります。
そのため、スプーンの柄の部分に穴をあけ、アルミナ棒に通して焼成します。
最近は、スプーン用ではなく、アクセサリーのペンダントトップなどを吊るして焼くために使われる方が多いそうです。
アクセサリー制作をされるプロの方以外でも、"絵手紙"や"編み紐作り"などの趣味を持つ方が、手紙にやきもののアクセサリーを添えたり、ご自身で編んだ紐にやきもののペンダントトップを通してアクセサリーを制作されたりと、他の趣味からやきもの制作へとシフトされている方も増えているのだとか。
これだけたくさんの窯業資材が揃う古川商店には、海外からのお問い合わせもあるそうです。
現在は、新型コロナウィルスの影響で海外からのお客様はいらっしゃいませんが、以前は、海外からの団体ツアーがバスでお店に立ち寄られることもあったのだとか。
海外の方にも、長時間ゆっくり見ていただけるようなお店にしていきたいと語る由紀子さん。
お客様からも、一日見てても飽きないと言う声をいただいたり、午前中に道具を見に来て午後また来られるといった、熱心な観光客の方もいらっしゃるそうで、皆さんの声に応えていける品揃えを目指したいとおっしゃっていました。
やきものの道具に興味がある方や、これから陶芸を始めてみようと思う方はぜひ一度お越しください。いつも明るい由紀子さんがにこやかにお迎えしてくれます。

本日は社長の古川由紀子さんにお話を伺いました。
陶芸shop 古川商店
佐賀県西松浦郡有田町南原甲391-1
TEL:0955-42-4100
E-mail:tougei@japan.nifty.jp
営業時間:8:30~18:00 ※土曜日・祝日は15:00まで
定休日:日曜、年末年始、夏季(8月)、他
今日は『陶芸shop 古川商店』をご紹介します。

『陶芸shop 古川商店』は、有田町南原にある、絵の具、筆、道具などさまざまな窯業資材の販売を行うお店です。もともとは、昭和窯材と言う会社でしたが、平成18年に古川商店と屋号を変更し、営業されています。


やきものの町有田ならではの、窯業資材を取り扱うお店とあって、窯元をはじめ、窯業について教える学校関係者や、陶芸教室に通う個人のお客様まで様々な方が訪れます。
「まったくの初心者の方が来られても、やきもの制作をするための道具は一通り揃いますよ。」と笑顔で語るのは店主の古川由紀子さん。
おっしゃる通り、店内は品揃え豊富で、多種多様な道具が所狭しと並んでいます。

その中でも、特に目を引くのが、絵の具の数です。
釉薬の下に塗る下絵の具は約70種類、上絵の具はなんと約380種類もあると言うから驚きです。
更に、窯元によって微妙に色が異なるオリジナル色があることから、古川商店では、絵の具をミックスしてそれぞれの窯元特有の色絵の具を調合するそうです。作り出す色の種類は無限大ともいえるでしょう。
また、初心者の方や初めて使うの色を試したい方のために、上絵の具は10gと言う少量から小分けして販売されているそうです。これはうれしいサービスですね。

装飾用の小道具も豊富で、絵付けに欠かせない筆は、大きさも種類も様々。
やきもの関連の方だけでなく、日本画の先生も買い求めに来られるそうです。この日も、朝から筆を見に来られたお客様がいらっしゃいました。


また、絵付け用の小道具だけでなく、成形用の手ろくろや、電動ろくろの取り扱いもあります。
やきものの原料となる粘土は、昔は数トン単位で入荷していたそうです。粘土や釉薬はサンプルが多数展示してあり、お客様が買いやすい展示販売を心掛けていらっしゃいます。


こちらは成形用のヘラです。
あまりに種類が多く、どれを使えば良いかわからないという方にはこちらの成形キットもあります。
プロから初心者まで様々な方が訪れるお店だということがわかります。

こちらは人気の「アルミナ棒」。
アルミナ棒とは、スプーンを吊るして焼成する際に使う細い棒です。
釉薬をかけて焼成する時に、器であれば、器の底の部分には釉薬をかけません。底が床に面しているためです。
釉薬がかからない部分は、ざらざらとした肌触りになります。
スプーンは口に入れるものですから、口当たりを良くする為に、まんべんなく釉薬を掛ける必要があります。
そのため、スプーンの柄の部分に穴をあけ、アルミナ棒に通して焼成します。
最近は、スプーン用ではなく、アクセサリーのペンダントトップなどを吊るして焼くために使われる方が多いそうです。
アクセサリー制作をされるプロの方以外でも、"絵手紙"や"編み紐作り"などの趣味を持つ方が、手紙にやきもののアクセサリーを添えたり、ご自身で編んだ紐にやきもののペンダントトップを通してアクセサリーを制作されたりと、他の趣味からやきもの制作へとシフトされている方も増えているのだとか。
これだけたくさんの窯業資材が揃う古川商店には、海外からのお問い合わせもあるそうです。
現在は、新型コロナウィルスの影響で海外からのお客様はいらっしゃいませんが、以前は、海外からの団体ツアーがバスでお店に立ち寄られることもあったのだとか。
海外の方にも、長時間ゆっくり見ていただけるようなお店にしていきたいと語る由紀子さん。
お客様からも、一日見てても飽きないと言う声をいただいたり、午前中に道具を見に来て午後また来られるといった、熱心な観光客の方もいらっしゃるそうで、皆さんの声に応えていける品揃えを目指したいとおっしゃっていました。
やきものの道具に興味がある方や、これから陶芸を始めてみようと思う方はぜひ一度お越しください。いつも明るい由紀子さんがにこやかにお迎えしてくれます。

本日は社長の古川由紀子さんにお話を伺いました。
陶芸shop 古川商店
佐賀県西松浦郡有田町南原甲391-1
TEL:0955-42-4100
E-mail:tougei@japan.nifty.jp
営業時間:8:30~18:00 ※土曜日・祝日は15:00まで
定休日:日曜、年末年始、夏季(8月)、他
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