【窯元探訪:58】金善製陶所
皆様に有田の窯元・お店などをご紹介する【窯元探訪・有田のお店訪問】。
本日は有田町南原地区にある「金善製陶所」をご紹介します。
「金善製陶所」は創業約70年、窯元としては現在の金ヶ江泰彦社長で3代目となります。
工場と隣接するショールームは純和風の建物。
入口には焼成時に使う「さや」が沢山積まれています。
早速、金善製陶所の金ケ江 瑞樹さんに案内していただきました。
ショールームの中に案内していただきました。
外からは純和風の建物でしたがガラス張りで中庭の見える和モダンなショールームです。
ショールームには、割烹用から家庭用まで、歴代の商品から現在までの商品が並んでいます。
中には今はもう作っていないという、染付の立派な大皿や蓋物も。
繊細な模様と染付のグラデーションにうっとりします。
金善製陶所のショールームの商品の中には、マットな質感で、金属のような独特の光沢をもつもの、独自のカラーや質感など、有田焼のイメージとはちょっと違う商品もあります。
こちらはイチオシシリーズの「黒サビ絞り」です。
黒サビ絞りは、表面を金属のような風合いに見せるための鉱物を使用し1300℃の窯の中で変化を繰り返すことで、時に表面がちぢれたような凸凹感、時に焼き締めの様な黒いつや消し色、また赤サビが見え隠れする様な表情の仕上がりになる様作り上げた商品です。
焼成中の窯の中で変化する「窯変」はその日の天候や温度によっても変わるため、どんな表情になるかは窯を開けるまで分からないとの事。
確かに実際に手に取って見ないとなかなか写真では伝わりづらいのですが、ひとつひとつ違った色合いをしています。
業務用に使われるプレートなどの他にも、酒器やポット、カップなど日常でも使えるアイテムも。引き締まった黒がカッコイイです。
コチラは新製品「ソフトボール スノー渕銀」真っ白かとおもいきや、表面にある細かな凹凸がキラキラと光を反射し、その名の通り本物の雪を固めたような光沢が美しい逸品です。
銀ぶちのワンポイントがオシャレです。
こちらもボウルやプレートなど、スノーシリーズとして展開されています。
真っ白だけではなく色がついているものもありました。
また家庭用食器として使いやすいマグカップやそばちょこなど単色のシンプルな製品もあります。
様々な形のボウルや丼などもあります。
次は工場を案内していただきました!
ところせましと並べられた棚板にぶつからないよう慎重に進みます。
金善製陶所ではローラーマシンを使って成形をされています。
職人さんに目の前でひとつ実演していただきました。稼働しているローラーマシンを見るのは初めてです!
動画はコチラ→【Twitter】https://twitter.com/aritakankou/status/1511598517076500485?s=20&t=nvt-0Q-KJ8QdEHVpni5p7w
タイミングよく陶土の入った外側の型をセットして回転させながら内側の形状をしたローラーで成形します。
にゅにゅーっと生地が伸びてあっという間に器の形に!丸ものを成形するのにぴったりな成形方法です。
1日フルで稼働するとお茶碗なら800個ほど生産できるとのこと、しかし、絶妙な調整をしなければならないそうで最初のセットには半日かかる時もあるとか…!
型を持たせていただきましたが、かなりずっしりしていました。これをタイミングよくマシンにセットして入れ替えるのは大変そうです…!
シリコン製のパットを使って絵柄をスタンプのように器に写すことが出来る「パット印刷」のマシーンもありました。残念ながらこの日は稼働している姿を見る事はできませんでしたが、間近で実物を見るのは初めてで、大小様々なパッドが棚に並んでいました。
細かい模様や文字、曲面にも綺麗に印刷できます。
近代的な製法だけでなく、もちろん職人さんの手描き作業も見る事ができます。
窯入れ前の本焼き窯も開けて見せていただきました。
人物との対比でわかると思いますが、容量は約4㎥との事で、一般的なサイズだと1.5㎥くらいとの事なので有田でも大きい方なんだそうです!サイズによりますが2000個以上のうつわが入るそうです。
どんどん積まれていく素焼き前のうつわたち。重ねるのにもバランスや緻密さが要求される職人技です。
焼成待ちのうつわたちがずらりと並んでいました。
こちらは製品倉庫で、検品をされているスタッフさんがいらっしゃいました。オンラインショップなどもここから発送されます。
「オートメーション化しつつも、職人の手間暇がかかる手仕事によるモノ作りをしています。今後も釉薬が持っている鉱物の性質を活かした独自のモノ作りをしていきたいですね」と金ケ江さん。
鉱物の素材が活かされた独自の雰囲気の釉薬の色やデザインなど、驚きがたくさん詰まっていました。
有田焼は、それぞれの窯元が研究を重ね進化していることが分かりました。
公式オンラインショップに掲載されているアウトレット商品なども購入可能ですので、是非一味違う有田焼を探してみませんか?
金善製陶所
佐賀県西松浦郡有田町南原甲174
TEL:0955-43-3268
営業日時
平日 10:00~16:00
定休日:土・日・祝日 お盆・年末年始
オンラインショップ:http://www.kanezengama-shop.jp/
本日は有田町南原地区にある「金善製陶所」をご紹介します。
「金善製陶所」は創業約70年、窯元としては現在の金ヶ江泰彦社長で3代目となります。
工場と隣接するショールームは純和風の建物。
入口には焼成時に使う「さや」が沢山積まれています。
早速、金善製陶所の金ケ江 瑞樹さんに案内していただきました。
ショールームの中に案内していただきました。
外からは純和風の建物でしたがガラス張りで中庭の見える和モダンなショールームです。
ショールームには、割烹用から家庭用まで、歴代の商品から現在までの商品が並んでいます。
中には今はもう作っていないという、染付の立派な大皿や蓋物も。
繊細な模様と染付のグラデーションにうっとりします。
金善製陶所のショールームの商品の中には、マットな質感で、金属のような独特の光沢をもつもの、独自のカラーや質感など、有田焼のイメージとはちょっと違う商品もあります。
こちらはイチオシシリーズの「黒サビ絞り」です。
黒サビ絞りは、表面を金属のような風合いに見せるための鉱物を使用し1300℃の窯の中で変化を繰り返すことで、時に表面がちぢれたような凸凹感、時に焼き締めの様な黒いつや消し色、また赤サビが見え隠れする様な表情の仕上がりになる様作り上げた商品です。
焼成中の窯の中で変化する「窯変」はその日の天候や温度によっても変わるため、どんな表情になるかは窯を開けるまで分からないとの事。
確かに実際に手に取って見ないとなかなか写真では伝わりづらいのですが、ひとつひとつ違った色合いをしています。
業務用に使われるプレートなどの他にも、酒器やポット、カップなど日常でも使えるアイテムも。引き締まった黒がカッコイイです。
コチラは新製品「ソフトボール スノー渕銀」真っ白かとおもいきや、表面にある細かな凹凸がキラキラと光を反射し、その名の通り本物の雪を固めたような光沢が美しい逸品です。
銀ぶちのワンポイントがオシャレです。
こちらもボウルやプレートなど、スノーシリーズとして展開されています。
真っ白だけではなく色がついているものもありました。
また家庭用食器として使いやすいマグカップやそばちょこなど単色のシンプルな製品もあります。
様々な形のボウルや丼などもあります。
次は工場を案内していただきました!
ところせましと並べられた棚板にぶつからないよう慎重に進みます。
金善製陶所ではローラーマシンを使って成形をされています。
職人さんに目の前でひとつ実演していただきました。稼働しているローラーマシンを見るのは初めてです!
動画はコチラ→【Twitter】https://twitter.com/aritakankou/status/1511598517076500485?s=20&t=nvt-0Q-KJ8QdEHVpni5p7w
タイミングよく陶土の入った外側の型をセットして回転させながら内側の形状をしたローラーで成形します。
にゅにゅーっと生地が伸びてあっという間に器の形に!丸ものを成形するのにぴったりな成形方法です。
1日フルで稼働するとお茶碗なら800個ほど生産できるとのこと、しかし、絶妙な調整をしなければならないそうで最初のセットには半日かかる時もあるとか…!
型を持たせていただきましたが、かなりずっしりしていました。これをタイミングよくマシンにセットして入れ替えるのは大変そうです…!
シリコン製のパットを使って絵柄をスタンプのように器に写すことが出来る「パット印刷」のマシーンもありました。残念ながらこの日は稼働している姿を見る事はできませんでしたが、間近で実物を見るのは初めてで、大小様々なパッドが棚に並んでいました。
細かい模様や文字、曲面にも綺麗に印刷できます。
近代的な製法だけでなく、もちろん職人さんの手描き作業も見る事ができます。
窯入れ前の本焼き窯も開けて見せていただきました。
人物との対比でわかると思いますが、容量は約4㎥との事で、一般的なサイズだと1.5㎥くらいとの事なので有田でも大きい方なんだそうです!サイズによりますが2000個以上のうつわが入るそうです。
どんどん積まれていく素焼き前のうつわたち。重ねるのにもバランスや緻密さが要求される職人技です。
焼成待ちのうつわたちがずらりと並んでいました。
こちらは製品倉庫で、検品をされているスタッフさんがいらっしゃいました。オンラインショップなどもここから発送されます。
「オートメーション化しつつも、職人の手間暇がかかる手仕事によるモノ作りをしています。今後も釉薬が持っている鉱物の性質を活かした独自のモノ作りをしていきたいですね」と金ケ江さん。
鉱物の素材が活かされた独自の雰囲気の釉薬の色やデザインなど、驚きがたくさん詰まっていました。
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佐賀県西松浦郡有田町南原甲174
TEL:0955-43-3268
営業日時
平日 10:00~16:00
定休日:土・日・祝日 お盆・年末年始
オンラインショップ:http://www.kanezengama-shop.jp/
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