【窯元探訪:60】江頭製陶所 利久窯
皆様に有田の窯元・お店などをご紹介する【窯元探訪・有田のお店訪問】。
本日は有田町黒牟田地区にある「江頭製陶所 利久窯」をご紹介します。
「江頭製陶所 利久窯」の社長、江頭光治さんにお話を伺いました。
利久窯は1958年(昭和33年)に創業し、3代続く窯元です。
利久という字は創業者の陸吾(りくご)という名前のニックネーム「りく」から「利久」という当て字をしたところから由来するそうです。
工房に隣接するギャラリーを案内していただきました。
ギャラリー内には染付や赤絵のスタンダードな有田焼はもちろん、アクセサリーなども取り扱っていらっしゃいます。
利久窯では普段は業務用のやきものをメインに作られていますが、有田焼400年祭の時に「きんしゃい有田 豆皿紀行」という26の窯元が「大きな産地を小さな皿を通して見る」をテーマにそれぞれ豆皿を作るというプロジェクトの際、「一珍(いっちん)」の技法を使った豆皿を新しく開発されました。
一珍とは注射器やスポイトのような道具を使って顔料で色を付けた化粧土(けしょうど)を絞り出しながら描き、立体的な模様を付けていく技法です。
最初に作られた5種類の一珍の豆皿は、皿自体の形はあったそうですが、一珍を組み合わせて今まで作ったことのないものを作りだそうと、全面に一珍を使ったものや、逆に同系色で目立たなくし、さりげない装飾にしたり、
下地をあえて無釉にしたり…中にはネイルアートの本を参考に考えたものもあり、様々な試行錯誤をされて、特徴ある豆皿を作り出しました。
一珍を使った豆皿はどれもキラキラしていて、ひとつひとつ手描きで描かれています。
一般的に使われる一珍用のスポイトより細い針を使われているそうで、細かい表現ができるそうです。
「同じものが2つとなく、同じ種類の商品でもひとつひとつ個性があって線の勢いなどがちょっとずつ違います、機械で完結するモノづくりではなく、人の手が必ず入る事を大切にしています」と江頭さん。
キラキラのラスター彩が使われた一珍は、光の加減や角度、照明の色によっても全く異なるのでなかなか写真で撮るのが難しく、
「キラキラ感を出すのにプロのカメラマンも苦労しました。写真と現物ではいい意味で見た目が異なるので、是非現物を見に来てほしいです」とのこと。
オンラインショップとは異なり、ひとつひとつを、じっくり見てお気に入りを探すのも、店舗ならではの醍醐味ですね。
こちらの一珍のカップはグラデーションのクロスが可愛らしいブルー系とピンク系の2種類です。
均等に間隔をあけて湾曲した部分に描くのはさすが職人技です!
ちなみに下書きはするそうですがあくまで下書き、アタリのようなもので、ほぼ感覚で描いていくそうです。
「グラデーションに新色を追加して作ってみようと思っています。グラデーションの色変えをどこで区切るかでまた色々変わってくると思います」との事。
一珍に使う泥漿(でいしょう)も独自に柔らかく調合されているそうです。
グラデーションカラーの新色が追加されるのが楽しみです。
こちらは一珍を使ったアクセサリーコーナー。
ブローチ、髪留め、ペンダントや帯留めなど…つやつや、キラキラでどれもかわいいものばかり!同じ形でも絵付けによって全く雰囲気が違うデザインで全部そろえたくなりますね。
こちらも独自のつや感やぷるんとした感じを写真に撮るのが難しく、直接ギャラリーで見て頂きたいです。
バリエーション豊かでどれにしようか迷ってしまいます。
「お客さんとの直接のやりとりができるのがギャラリーの魅力です。転写とは違って、器のひとつひとつ表情が違うので実際に手に取ってほしいですね、ここでしか買えないものもありますので是非キラキラの器たちを見に来てください」と江頭さん。
是非、ひとつひとつ手作業で描かれたキラキラ可愛い器たちを探してみてはいかがでしょうか?
本日は江頭製陶所 利久窯の社長、江頭光治さんにお話を伺いました。
「江頭製陶所 利久窯」
佐賀県西松浦郡有田町黒牟田丙3522
TEL:0955-42-2971
営業時間:10:00~17:00
定休日:不定
公式HP:http://rikyugama.com
本日は有田町黒牟田地区にある「江頭製陶所 利久窯」をご紹介します。
「江頭製陶所 利久窯」の社長、江頭光治さんにお話を伺いました。
利久窯は1958年(昭和33年)に創業し、3代続く窯元です。
利久という字は創業者の陸吾(りくご)という名前のニックネーム「りく」から「利久」という当て字をしたところから由来するそうです。
工房に隣接するギャラリーを案内していただきました。
ギャラリー内には染付や赤絵のスタンダードな有田焼はもちろん、アクセサリーなども取り扱っていらっしゃいます。
利久窯では普段は業務用のやきものをメインに作られていますが、有田焼400年祭の時に「きんしゃい有田 豆皿紀行」という26の窯元が「大きな産地を小さな皿を通して見る」をテーマにそれぞれ豆皿を作るというプロジェクトの際、「一珍(いっちん)」の技法を使った豆皿を新しく開発されました。
一珍とは注射器やスポイトのような道具を使って顔料で色を付けた化粧土(けしょうど)を絞り出しながら描き、立体的な模様を付けていく技法です。
最初に作られた5種類の一珍の豆皿は、皿自体の形はあったそうですが、一珍を組み合わせて今まで作ったことのないものを作りだそうと、全面に一珍を使ったものや、逆に同系色で目立たなくし、さりげない装飾にしたり、
下地をあえて無釉にしたり…中にはネイルアートの本を参考に考えたものもあり、様々な試行錯誤をされて、特徴ある豆皿を作り出しました。
一珍を使った豆皿はどれもキラキラしていて、ひとつひとつ手描きで描かれています。
一般的に使われる一珍用のスポイトより細い針を使われているそうで、細かい表現ができるそうです。
「同じものが2つとなく、同じ種類の商品でもひとつひとつ個性があって線の勢いなどがちょっとずつ違います、機械で完結するモノづくりではなく、人の手が必ず入る事を大切にしています」と江頭さん。
キラキラのラスター彩が使われた一珍は、光の加減や角度、照明の色によっても全く異なるのでなかなか写真で撮るのが難しく、
「キラキラ感を出すのにプロのカメラマンも苦労しました。写真と現物ではいい意味で見た目が異なるので、是非現物を見に来てほしいです」とのこと。
オンラインショップとは異なり、ひとつひとつを、じっくり見てお気に入りを探すのも、店舗ならではの醍醐味ですね。
こちらの一珍のカップはグラデーションのクロスが可愛らしいブルー系とピンク系の2種類です。
均等に間隔をあけて湾曲した部分に描くのはさすが職人技です!
ちなみに下書きはするそうですがあくまで下書き、アタリのようなもので、ほぼ感覚で描いていくそうです。
「グラデーションに新色を追加して作ってみようと思っています。グラデーションの色変えをどこで区切るかでまた色々変わってくると思います」との事。
一珍に使う泥漿(でいしょう)も独自に柔らかく調合されているそうです。
グラデーションカラーの新色が追加されるのが楽しみです。
こちらは一珍を使ったアクセサリーコーナー。
ブローチ、髪留め、ペンダントや帯留めなど…つやつや、キラキラでどれもかわいいものばかり!同じ形でも絵付けによって全く雰囲気が違うデザインで全部そろえたくなりますね。
こちらも独自のつや感やぷるんとした感じを写真に撮るのが難しく、直接ギャラリーで見て頂きたいです。
バリエーション豊かでどれにしようか迷ってしまいます。
「お客さんとの直接のやりとりができるのがギャラリーの魅力です。転写とは違って、器のひとつひとつ表情が違うので実際に手に取ってほしいですね、ここでしか買えないものもありますので是非キラキラの器たちを見に来てください」と江頭さん。
是非、ひとつひとつ手作業で描かれたキラキラ可愛い器たちを探してみてはいかがでしょうか?
本日は江頭製陶所 利久窯の社長、江頭光治さんにお話を伺いました。
「江頭製陶所 利久窯」
佐賀県西松浦郡有田町黒牟田丙3522
TEL:0955-42-2971
営業時間:10:00~17:00
定休日:不定
公式HP:http://rikyugama.com