【窯元探訪:41】有田焼~花の器~泰山
皆様に有田の窯元・やきもののお店をご紹介する【窯元探訪・やきもののお店訪問】。
今日は、有田町戸杓にある『有田焼 ~花の器~ 泰山』をご紹介します。
「泰山窯」は1912年に創業され109年続く歴史のある窯元です。
元々は割烹など業務用の食器を主に製造されていましたが、昨今では現代の生活に合わせた、一般家庭向けに使いやすいうつわも作られています。
滑らかな白磁にひとつひとつ熟練の職人さんによって華やかな色彩の絵付けがされ、 有田焼の伝統技法を守りながらも、現代の生活にあった「色、柄、かたち」を日々追求されています。
「有田焼 ~花の器〜 泰山」という名前の通り、花をモチーフにした作品が店内に多く並んでいます。中には割烹用の渋くてかっこいいうつわも並んでいました。
鮮やかな花が描かれたうつわの中でも一番人気の「楕円カレー皿」はカレー・パスタなど、少し深め
で使い勝手の良いうつわです。やわらかい曲線がしっかり手にフイットして持ちやすく、普段使いしやすいデザインです。縁起物の鮮やかな牡丹の花が大きく描かれていて、気持ちも明るくなりそうです。特に赤、黒、ピンク、紫をメインカラーにされています。
なぶり深小丼、俵小鉢はきっちりした定型の円ではなく少し歪んだような形が特徴的なうつわです。少し深めで使い方にアレンジしやすい器です。
「なぶり」は方言で「ゆがませる」のような意味だそう。きっちりとした丸ではなくあえて崩すことにより味のある形にし、とても持ちやすく機能的なデザインとなっています。
こちらのシックな染付が印象的な作品は最新柄の牡丹唐草シリーズ。伝統的な染付の技法にこだわった呉須と薄墨の濃淡が美しい作品です。少し太めの唐草模様と絶妙な構図で配置された白い牡丹の花がモダンな雰囲気を感じます。他のシリーズよりも絵付けの作業工程に手間がかかっているそうです。
牡丹唐草のカップ&ソーサー。色違いデザインのものが並んでいると同じ絵柄でも雰囲気がガラリと変わって見えます。
こちらは人気のたっぷり碗。軽くて持ちやすく、名前のとおりたっぷり入ります。「秋の有田陶磁器まつり」の時にはこの碗にお茶とお菓子をつけておもてなしをされていたそうです。
ギャラリー内には大皿もありました。とても鮮やかな色絵が目を引きます。こちらは今は作られていないものだそうです。
ギャラリーの隣の工房も見学させていただきました。
広い工房の中、職人さんが絵付けされています。繊細な絵柄の正確さとスピードを求められる熟練の技が光ります。
丁度この日は窯で焼成中でした。近くに行って見てみると迫力があります。
工房見学は一般のお客様でも希望があれば可能だそうです。
「泰山窯」のうつわはどれも鮮やかで、一見一般家庭の料理に合わせるのは難しいのでは?とよくお客様より尋ねられるそうですが、料理をメインに映えさせるのもいいけれど、うつわも料理の一つとして考える事でうまく活かせます。とのこと。
暗い話題の多い昨今こそ、食卓を彩るうつわが気分もテーブルも明るくするのが必要、100年以上続く窯元としてこれからも時代に合わせて変化するものづくりを続けて行きたい、と石丸さん。
有田では窯元があって商人さんがいて…とたくさんの人の力で成り立っていますが、最近はネットなどで調べて来られる方も多く、窯元もお客様を引っ張ってこれる時代になった、とおっしゃっていました。
「陶器市のメインストリートより少し離れていますが、また来たい。と思っていただけるようお客様への精一杯のおもてなしをしています」と素敵な笑顔で答えていただきました。
本日は「有田焼 ~花の器~ 泰山」石丸 和恵さんにお話を伺いました。
「有田焼 ~花の器~ 泰山」
佐賀県西松浦郡有田町戸杓丙576-4
TEL:0955-42-3556
営業時間:9:00~16:00
定休日:土・日・年末年始
<ネット通販はこちら↓>
今日は、有田町戸杓にある『有田焼 ~花の器~ 泰山』をご紹介します。
「泰山窯」は1912年に創業され109年続く歴史のある窯元です。
元々は割烹など業務用の食器を主に製造されていましたが、昨今では現代の生活に合わせた、一般家庭向けに使いやすいうつわも作られています。
滑らかな白磁にひとつひとつ熟練の職人さんによって華やかな色彩の絵付けがされ、 有田焼の伝統技法を守りながらも、現代の生活にあった「色、柄、かたち」を日々追求されています。
「有田焼 ~花の器〜 泰山」という名前の通り、花をモチーフにした作品が店内に多く並んでいます。中には割烹用の渋くてかっこいいうつわも並んでいました。
鮮やかな花が描かれたうつわの中でも一番人気の「楕円カレー皿」はカレー・パスタなど、少し深め
で使い勝手の良いうつわです。やわらかい曲線がしっかり手にフイットして持ちやすく、普段使いしやすいデザインです。縁起物の鮮やかな牡丹の花が大きく描かれていて、気持ちも明るくなりそうです。特に赤、黒、ピンク、紫をメインカラーにされています。
なぶり深小丼、俵小鉢はきっちりした定型の円ではなく少し歪んだような形が特徴的なうつわです。少し深めで使い方にアレンジしやすい器です。
「なぶり」は方言で「ゆがませる」のような意味だそう。きっちりとした丸ではなくあえて崩すことにより味のある形にし、とても持ちやすく機能的なデザインとなっています。
こちらのシックな染付が印象的な作品は最新柄の牡丹唐草シリーズ。伝統的な染付の技法にこだわった呉須と薄墨の濃淡が美しい作品です。少し太めの唐草模様と絶妙な構図で配置された白い牡丹の花がモダンな雰囲気を感じます。他のシリーズよりも絵付けの作業工程に手間がかかっているそうです。
牡丹唐草のカップ&ソーサー。色違いデザインのものが並んでいると同じ絵柄でも雰囲気がガラリと変わって見えます。
こちらは人気のたっぷり碗。軽くて持ちやすく、名前のとおりたっぷり入ります。「秋の有田陶磁器まつり」の時にはこの碗にお茶とお菓子をつけておもてなしをされていたそうです。
ギャラリー内には大皿もありました。とても鮮やかな色絵が目を引きます。こちらは今は作られていないものだそうです。
ギャラリーの隣の工房も見学させていただきました。
広い工房の中、職人さんが絵付けされています。繊細な絵柄の正確さとスピードを求められる熟練の技が光ります。
丁度この日は窯で焼成中でした。近くに行って見てみると迫力があります。
工房見学は一般のお客様でも希望があれば可能だそうです。
「泰山窯」のうつわはどれも鮮やかで、一見一般家庭の料理に合わせるのは難しいのでは?とよくお客様より尋ねられるそうですが、料理をメインに映えさせるのもいいけれど、うつわも料理の一つとして考える事でうまく活かせます。とのこと。
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佐賀県西松浦郡有田町戸杓丙576-4
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営業時間:9:00~16:00
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