【やきもののお店訪問:34】ギャラリーつじ信
皆様に有田の窯元・やきもののお店をご紹介する【窯元探訪・やきもののお店訪問】。
今日は『ギャラリーつじ信』をご紹介します。

『ギャラリーつじ信』は、有田町内山地区にあるやきもののお店です。本店は有田本町にあり、辻信祥堂として大正後期に創業されました。
会社を立ち上げた初代の辻勝左衛門氏は、香蘭社の赤絵付けをするなど赤絵職人として活躍されていたそうで、赤絵屋として開業されました。
昭和になると、赤絵付けだけでなく、やきものの販売も始められ、主に中国上海との取引を行われていたそうです。戦後は、国内でも販売を始められました。
現在は、業務用食器を中心に取り扱い、小売り、卸売業、ネット販売を行っているそうです。
約25年前、業務用食器を買い付けに来られるお客様を対象に、『ギャラリーつじ信』を構えられました。
『ギャラリーつじ信』の店内は、立派な梁が目を引きます。その梁や天井まで見せる工法を用いて、室内空間に広がりと趣を出されています。
店内の高い窓からは1616年、泉山で陶石を発見した、有田焼の祖・李参平(りさんぺい)の碑が見えるように工夫されています。
つじ信に来られた際には、窓から李参平(りさんぺい)の碑をぜひ確認されてください。

店の奥には、ピクチャーウィンドウという、窓を額縁に見立てて外の景色を絵画のように取り込む窓がつけてあります。大きな窓から中庭を見せ、開放的で明るい空間を演出されていました。

店内は多種多様な商品が並んでおり、陶磁器はもちろんのこと、古布製品や、アンティーク品も多数取り扱ってあります。めったに出合わない珍しい商品に巡り合うことも。

こちらは、デザイナーである杉山義典氏の「iznik(イズニク) 土耳古(トルコ)鍋島」です。
イズニクとは、トルコのイズニク市のことで、14世紀ごろから陶器が作られるようになりました。
中国陶磁器の影響を色濃く受けながらも、繊細で独自の文様美を築き上げ、15世紀~16世紀には、コバルトブルーや、ターコイズブルー、緑、紫、赤など多色で描かれた器や壺などが、オスマン帝国で大変もてはやされたそうです。

古陶磁やアンティーク品、調度品が並んでいる2階では、井手金作氏の作品に出会いました。
井手金作氏は大物ろくろの名工として明治期から大正期において名を馳せた人物です。有田町の陶山神社の磁器の大水瓶を作った伝説のろくろ師でもあります。
火鉢はその当時、有田で盛んに生産されていたそうです。火鉢として使うことが少なくなった現在は、インテリアとして購入されるようです。

1階の中庭を抜けて奥の部屋は、古布を中心とした商品が並んでいます。
会長の奥様が古布が好きだったことから、古布を取り扱うようになったそうで、暖簾やタペストリー、季節の飾りなど、古布をリメイクした商品が並んでいます。
天井や壁に飾ってある大きな"のぼり"に柿渋染を施し、洋服に仕立ててある商品なども販売されていました。柿渋染は全て手作業なため大変手がかかるとか。

こちらは植物の蔓で編んだ珍しいカゴバック。
バッグが飾ってある場所に、貴重な箱階段を見つけました。この箱階段は約100年前のものとのことです。有田ではこのように、古民家の古道具が現在も生かされる使い方をされています。
古布製品は、有田では珍しく、お客様からの評判も上々だそう。やきものを買いに来られた方も、ついつい布製品やバッグを買ってしまった、なんてこともしばしば。
今日は『つじ信』では思いがけない美しいものとの"出会い"がたくさんありました。
みなさんも有田の町で素敵な"出会い"を探してみませんか?
本日は会長の辻昇さんにお話を伺いました。

ギャラリーつじ信
佐賀県西松浦郡有田町大樽1-5-1
TEL:0955-43-4375
携帯:090-1876-6372
営業時間:10:00~16:00
定休日:不定
今日は『ギャラリーつじ信』をご紹介します。

『ギャラリーつじ信』は、有田町内山地区にあるやきもののお店です。本店は有田本町にあり、辻信祥堂として大正後期に創業されました。
会社を立ち上げた初代の辻勝左衛門氏は、香蘭社の赤絵付けをするなど赤絵職人として活躍されていたそうで、赤絵屋として開業されました。
昭和になると、赤絵付けだけでなく、やきものの販売も始められ、主に中国上海との取引を行われていたそうです。戦後は、国内でも販売を始められました。
現在は、業務用食器を中心に取り扱い、小売り、卸売業、ネット販売を行っているそうです。
約25年前、業務用食器を買い付けに来られるお客様を対象に、『ギャラリーつじ信』を構えられました。


『ギャラリーつじ信』の店内は、立派な梁が目を引きます。その梁や天井まで見せる工法を用いて、室内空間に広がりと趣を出されています。
店内の高い窓からは1616年、泉山で陶石を発見した、有田焼の祖・李参平(りさんぺい)の碑が見えるように工夫されています。
つじ信に来られた際には、窓から李参平(りさんぺい)の碑をぜひ確認されてください。

店の奥には、ピクチャーウィンドウという、窓を額縁に見立てて外の景色を絵画のように取り込む窓がつけてあります。大きな窓から中庭を見せ、開放的で明るい空間を演出されていました。


店内は多種多様な商品が並んでおり、陶磁器はもちろんのこと、古布製品や、アンティーク品も多数取り扱ってあります。めったに出合わない珍しい商品に巡り合うことも。

こちらは、デザイナーである杉山義典氏の「iznik(イズニク) 土耳古(トルコ)鍋島」です。
イズニクとは、トルコのイズニク市のことで、14世紀ごろから陶器が作られるようになりました。
中国陶磁器の影響を色濃く受けながらも、繊細で独自の文様美を築き上げ、15世紀~16世紀には、コバルトブルーや、ターコイズブルー、緑、紫、赤など多色で描かれた器や壺などが、オスマン帝国で大変もてはやされたそうです。


古陶磁やアンティーク品、調度品が並んでいる2階では、井手金作氏の作品に出会いました。
井手金作氏は大物ろくろの名工として明治期から大正期において名を馳せた人物です。有田町の陶山神社の磁器の大水瓶を作った伝説のろくろ師でもあります。
火鉢はその当時、有田で盛んに生産されていたそうです。火鉢として使うことが少なくなった現在は、インテリアとして購入されるようです。


1階の中庭を抜けて奥の部屋は、古布を中心とした商品が並んでいます。
会長の奥様が古布が好きだったことから、古布を取り扱うようになったそうで、暖簾やタペストリー、季節の飾りなど、古布をリメイクした商品が並んでいます。
天井や壁に飾ってある大きな"のぼり"に柿渋染を施し、洋服に仕立ててある商品なども販売されていました。柿渋染は全て手作業なため大変手がかかるとか。


こちらは植物の蔓で編んだ珍しいカゴバック。
バッグが飾ってある場所に、貴重な箱階段を見つけました。この箱階段は約100年前のものとのことです。有田ではこのように、古民家の古道具が現在も生かされる使い方をされています。
古布製品は、有田では珍しく、お客様からの評判も上々だそう。やきものを買いに来られた方も、ついつい布製品やバッグを買ってしまった、なんてこともしばしば。
今日は『つじ信』では思いがけない美しいものとの"出会い"がたくさんありました。
みなさんも有田の町で素敵な"出会い"を探してみませんか?
本日は会長の辻昇さんにお話を伺いました。

ギャラリーつじ信
佐賀県西松浦郡有田町大樽1-5-1
TEL:0955-43-4375
携帯:090-1876-6372
営業時間:10:00~16:00
定休日:不定
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