【窯元探訪:27】 ギャラリー ラハイム
皆様に有田の窯元・やきもののお店をご紹介する【窯元探訪・やきもののお店訪問】。
今日は『ギャラリー ラハイム』をご紹介します。

ラハイムは、約35年前に有田町北ノ川内にて工房を開かれた窯元です。2007年に、有田の町屋が立ち並ぶ、国の伝統的建造物保存地区に指定されている内山地区に『ギャラリー ラハイム』を構えられました。
美術品を中心とした大物作品や装飾品などを制作されており、ギャラリー内はシンプルな色彩ながらも前衛的で質量を感じさせる作品が並んでいました。
やきもの制作の全行程を一人で行っている窯主の嶋田敏生さん。
埼玉県出身で、学生の頃は絵を描いていたそうで、その後、世界各地を回り美術的見分を広められたそうです。
世界で様々な美術品を見る中で一番魅力を感じたのが"白磁"だったそう。
鹿児島県に立ち寄った際に、白磁について現地の方に伺ったところ、"鍋島様式"という言葉を耳にして、急ぎ佐賀へ向かったそうです。
しかし降り立った駅は、佐賀の鍋島駅。駅についたものの、やきものの町の様子はなく、茫然としたのだとか。
勘違いに気づき、その後有田町へ移住して来られたそうです。
白磁への興味と情熱で、全く見知らぬ土地へ来た嶋田さんを、有田の人々は温かく迎え入れてくれたそうです。
その後、窯業技術センターで重要無形文化財保持者(人間国宝)の井上萬二氏に師事し、また聡窯の辻毅彦氏の元でも白磁制作の技術を学ばれたそうです。
「嘆きの壁」
「ノアの方舟」
ラハイムの代表的な作品群は、「嘆きの壁」シリーズ、「ノアの方舟」など。長期滞在されていたイスラエルで多大な影響を受け、旧約聖書の世界をテーマに、独特な世界観を表現されています。
下の画像の作品は、2019年の『第116回有田国際陶磁展』において、文部科学大臣賞を受賞した「連作 バベルの塔」です。
高さ約85cm、直径30cmの大物作品で、高度な技術と、絶妙な装飾のバランスが高く評価された作品です。

嶋田さんは、様々な展覧会において素晴らしい賞を受賞されており、国内だけでなく、海外でも個展を開くなど活動されています。

また、ラハイムでは、美術品の他にも一般食器も販売されています。
特に、フクロウのシリーズが国内外のお客様に人気があるとのこと。フクロウは西洋では、"森の賢者"とも称されるなど、知恵の象徴として重宝されている鳥であり、日本では、"福籠"、"不苦労"などの字が当てられることから、幸運の象徴とも言われています。
他にも、アート感あふれるお皿やマグカップなど、一味違った器が魅力です。

嶋田さんは、作品制作の上で、釉薬や呉須も自分で配合されているとのこと。ごく淡い青白磁など、独自の色合いの作品を作り出されています。やきもの制作に興味がある方は、事前に電話でご予約頂ければ工房見学も可能だそうです。工房にはギャラリーの数倍の数の作品が展示されているそうですよ。
嶋田さんが創り出す、アートに触れてみる通(ツウ)な楽しみ方はいかがでしょうか。
本日は店主の嶋田邦子さんにお話を伺いました。

ギャラリー ラハイム
佐賀県西松浦郡有田町幸平2-1-2
TEL:0955-43-2443
営業時間:9:30~17:30
定休日:月(※水曜日・金曜日は13:00~17:30)
今日は『ギャラリー ラハイム』をご紹介します。

ラハイムは、約35年前に有田町北ノ川内にて工房を開かれた窯元です。2007年に、有田の町屋が立ち並ぶ、国の伝統的建造物保存地区に指定されている内山地区に『ギャラリー ラハイム』を構えられました。
美術品を中心とした大物作品や装飾品などを制作されており、ギャラリー内はシンプルな色彩ながらも前衛的で質量を感じさせる作品が並んでいました。


やきもの制作の全行程を一人で行っている窯主の嶋田敏生さん。
埼玉県出身で、学生の頃は絵を描いていたそうで、その後、世界各地を回り美術的見分を広められたそうです。
世界で様々な美術品を見る中で一番魅力を感じたのが"白磁"だったそう。
鹿児島県に立ち寄った際に、白磁について現地の方に伺ったところ、"鍋島様式"という言葉を耳にして、急ぎ佐賀へ向かったそうです。
しかし降り立った駅は、佐賀の鍋島駅。駅についたものの、やきものの町の様子はなく、茫然としたのだとか。
勘違いに気づき、その後有田町へ移住して来られたそうです。
白磁への興味と情熱で、全く見知らぬ土地へ来た嶋田さんを、有田の人々は温かく迎え入れてくれたそうです。
その後、窯業技術センターで重要無形文化財保持者(人間国宝)の井上萬二氏に師事し、また聡窯の辻毅彦氏の元でも白磁制作の技術を学ばれたそうです。


ラハイムの代表的な作品群は、「嘆きの壁」シリーズ、「ノアの方舟」など。長期滞在されていたイスラエルで多大な影響を受け、旧約聖書の世界をテーマに、独特な世界観を表現されています。
下の画像の作品は、2019年の『第116回有田国際陶磁展』において、文部科学大臣賞を受賞した「連作 バベルの塔」です。
高さ約85cm、直径30cmの大物作品で、高度な技術と、絶妙な装飾のバランスが高く評価された作品です。

嶋田さんは、様々な展覧会において素晴らしい賞を受賞されており、国内だけでなく、海外でも個展を開くなど活動されています。


また、ラハイムでは、美術品の他にも一般食器も販売されています。
特に、フクロウのシリーズが国内外のお客様に人気があるとのこと。フクロウは西洋では、"森の賢者"とも称されるなど、知恵の象徴として重宝されている鳥であり、日本では、"福籠"、"不苦労"などの字が当てられることから、幸運の象徴とも言われています。
他にも、アート感あふれるお皿やマグカップなど、一味違った器が魅力です。

嶋田さんは、作品制作の上で、釉薬や呉須も自分で配合されているとのこと。ごく淡い青白磁など、独自の色合いの作品を作り出されています。やきもの制作に興味がある方は、事前に電話でご予約頂ければ工房見学も可能だそうです。工房にはギャラリーの数倍の数の作品が展示されているそうですよ。
嶋田さんが創り出す、アートに触れてみる通(ツウ)な楽しみ方はいかがでしょうか。
本日は店主の嶋田邦子さんにお話を伺いました。

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佐賀県西松浦郡有田町幸平2-1-2
TEL:0955-43-2443
営業時間:9:30~17:30
定休日:月(※水曜日・金曜日は13:00~17:30)
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