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有田焼の発展を支えた百婆仙とは…

2015年02月01日

有田観光協会 at 08:30  | その他
おはようございます(^^)/suncloud
いよいよ今日から2月ですね!
有田町では、いよいよ1週間後の2月7日(土)から
「第11回有田雛のやきものまつり」が始まりますよ~!
一人でも多くのお客様に有田町へ遊びにお越しいただければと思っています(≧∀≦)heart


ところで、こちらのブログでは、
訪問して下さった方がどのようなキーワードで検索されたのかがわかるのですが、
先月の最多検索キーワードは何だったでしょうか?(唐突な投げかけ)


正解は…百婆仙です!


日本語ではひゃくばせん、韓国語ではべクパソンと読みます。
百婆仙とは、桃山から江戸初期の肥前の陶工の一人で、
その中でも特にすぐれた技術を持っており陶工たちの指導者でもあった人物です。
豊臣秀吉が朝鮮を侵略した文禄・慶長の役によって、
夫の金泰道(キム・テド/日本名:深海宗伝)とともに鍋島藩に連れてこられました。
もともとは武雄市内田村で作陶をしていましたが、
夫の死後、一族を率いて、有田町稗古場へと移住しました。
というのも、武雄地方でとれる土は朝鮮時代に扱っていた土と土質が違ったらしく、
より良質な土を求めて有田へやってきたといわれています。
有田焼の原料となっている陶石は1616年に朝鮮人陶工・李参平(りさんぺい)によって発見されたのですが、
百婆仙も自己の作陶にはその陶石が必要だと考えたのでしょう。
こうして百婆仙は有田で製陶に従事し続け、96歳でその生涯に幕を閉じました。

有田焼の発展を支えた百婆仙とは…

1705年には有田町稗古場にある報恩寺の境内に彼女を称えた石碑が建てられました。
有田焼の誕生とその後の発展があったのは朝鮮陶工の貢献があったからこそです。
現在も有田では百婆仙を「有田陶業の祖」として称えています。


それにしても、どうして先月はこんなに百婆仙での検索が多かったのかな~と考えてみたところ…
その理由はこちら↓ではないかと。

有田焼の発展を支えた百婆仙とは…

百婆仙をモデルにした韓国ドラマ『火の女神ジョンイ』です。
韓国では一昨年に放映されていたようなのですが、
ついに日本でもDVDが発売&レンタルが開始されるそうなのです!
その気になる内容は、公式サイトによると、
“16世紀朝鮮王朝時代、女性として初めて宮廷陶工「沙器匠(サギジャン)」となった伝説の人物の
波乱万丈サクセスストーリーと、王子・光海君との純愛ラブストーリーを描くドラティック史劇”とのこと。


フィクションではありますが、有田と縁の深い人物を描いたドラマということなので、
有田焼ファンの方なら気になるのではないでしょうか?
また、韓国で国民の妹として愛されているムン・グニョンさんや
日本でも人気のキム・ボムさんなどが出演しているので、
DVDを心待ちにしていた韓国ドラマファンの方も多いのかもしれませんね!


この機会に一人でも多くの方に
百婆仙という有田を支えた朝鮮女性陶工のことを知っていただけたら嬉しいです(○^^○)shine
皆様も是非一度『火の女神ジョンイ』をご覧になってみてはいかがでしょうか?



参考文献
・佐賀県大百科事典 佐賀新聞社
・角川日本陶磁大辞典 普及版 角川学芸出版
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