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【やきもののお店訪問:29】藤正

2020年06月29日

有田観光協会 at 08:29  | 窯元探訪・やきもののお店訪問
皆様に有田の窯元・やきもののお店をご紹介する【窯元探訪・やきもののお店訪問】。

今日は『藤正』をご紹介します。

【やきもののお店訪問:29】藤正

『藤正』は昭和23年に有田町幸平で全国に有田焼を届けながら販売する会社として創業されました。
昭和57年に有田町南川原地区に店を構え、8年前に有田焼のショッピングモール、アリタセラに移転されたそうです。
【やきもののお店訪問:29】藤正 【やきもののお店訪問:29】藤正
藤正は、業務用の食器を中心とした品揃えですが、店舗ではご家庭でも使いやすいサイズ感の商品を多く取り揃えています。
料理店で使われている食器に興味がある通(ツウ)のお客様もお越しになるとか。

【やきもののお店訪問:29】藤正 【やきもののお店訪問:29】藤正
特に人気があるのは、型からオリジナルで制作した商品だそうで、古典柄とモダン柄の二極化したシリーズです。
古典柄を取り入れたのは、時代が変わってもずっと残っていくものを作りたいという気持ちからだとか。
多様な形状がある中でも、右のスクエア板皿が人気だそうです。

【やきもののお店訪問:29】藤正
藤正では、作家の商品も取り扱っています。唐津焼をはじめ、小石原焼、といった、産地を問わず社長のおすすめ商品が展示販売されています。
中には登り窯で焼成されている商品もあるのだとか。

また、藤正では2020年から面白い取り組みをされています。
「テーブルコーディネートの社内コンペ」です。
【やきもののお店訪問:29】藤正
毎回テーマを変え、従業員がテーブルコーディネートを考え競うものです。
今回は、コロナウイルス感染予防の為に、旅館で従業員とお客様の接触を極力避けるためのテーブルコーディネートだそうで、まさに今の時期にマッチしたテーマです。

今回は13組16名がコンペに参加したそうで、従業員のみなさんは熱心に考え抜いてコーディネートされていたとのこと。
審査は窯元や商社、銀行など18名の審査員で厳選に行われ、見事1位に輝いたのは下の画像のコーディネートでした。
【やきもののお店訪問:29】藤正
肝となったのはトレーと器の組み合わせだったそうです。
トレー自体が数段に重ねられるものであり、トレーの中にあっても器とのコントラストが美しいと人気だったのだとか。
この時期だからこそのテーマと工夫に、審査員の皆さんもしきりに感心されていたとそうです。
この取り組みは今後も定期開催される予定で、開催後はしばらく展示されています。

【やきもののお店訪問:29】藤正 【やきもののお店訪問:29】藤正
今日は旅館向けに、朝食の器の提案用の撮影も行われていました。

このような取り組みのアイデアやオリジナル商品は、ひらめきによるのだとか。
「アイデアは常に考えています。感覚を磨いていないと閃きはないんですよ。常日頃からやきものの事を考えていることでアイデアの閃きがあるんです」と、語る社長の近藤さん。

様々な方面からアイデアを出しアプローチしている藤正。
コンペのテーマにあった旅館での給仕の仕方も、今からの時代のスタンダードになっていくのかも知れません。

【やきもののお店訪問:29】藤正
本日は、社長の近藤 孝次郎さんにお話を伺いました。


藤正
佐賀県西松浦郡有田町赤坂丙2351-169 (アリタセラ)
TEL:0955-42-3014
FAX:0955-42-3090
E-mail:shop@fujimasa.co.jp
営業時間:9:00~17:30
定休日:年中無休




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