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【窯元探訪:21】茂正工房(しげまさこうぼう)

2020年06月11日

有田観光協会 at 09:00  | 窯元探訪・やきもののお店訪問
皆様に有田の窯元・やきもののお店をご紹介する【窯元探訪・やきもののお店訪問】。

今日は『茂正工房(しげまさこうぼう)』をご紹介します。

【窯元探訪:21】茂正工房(しげまさこうぼう) 【窯元探訪:21】茂正工房(しげまさこうぼう) 
『茂正工房(しげまさこうぼう)』は、有田の歴史ある窯元が数多く集まる有田町黒牟田地区にある、創業約45年の窯元です。
工房では、主に青磁の作品をろくろで制作されています。
"青磁"は中国に起源を持つ青色や緑色を基調とした美しい釉色を特徴とするやきものです。

【窯元探訪:21】茂正工房(しげまさこうぼう) 【窯元探訪:21】茂正工房(しげまさこうぼう)
こちらの作品は「貫入青磁(かんにゅうせいじ)ろくろ目 六寸鉢」。
貫入(かんにゅう)とは、やきものに釉薬をかけて高温焼成して冷ます際に、生地と釉薬の膨張率、収縮率が違うため、独特のひび模様が入ることをいいます。
この作品は、貫入青磁釉(かんにゅうせいじゆう)という釉薬を使い、"ろくろ目"という、ろくろ成形を行う際の手の跡をあえてつけた作品です。

【窯元探訪:21】茂正工房(しげまさこうぼう) 【窯元探訪:21】茂正工房(しげまさこうぼう)
こちらは「天青(てんせい)デザートボウル」。ろくろ制作の際、焼成時に器のふち部分が、重みで垂れる性質を利用して形作ったものだそうです。
【窯元探訪:21】茂正工房(しげまさこうぼう)
これは「翡翠(ひすい)ろくろ目片口小鉢」。

「青磁と一口にいっても、色合いも、色の深みも、釉薬の量やかけ方で変わってきます。そこが魅力ですね。」と語るのは梶原 大敬さん。
【窯元探訪:21】茂正工房(しげまさこうぼう)
上に紹介した作品達も、青の色味は違っています。そこに更に質感や模様が加わることで青磁の魅力は増すということです。
今後も青磁をさらに進化させ、自分独自の"青"を作っていきたいそうです。

【窯元探訪:21】茂正工房(しげまさこうぼう)
工房では、ろくろ体験もお楽しみ頂けます。(※2020年6月1日現在は休止中)
マンツーマンで指導して頂けますので初めての方でも安心です。成形した作品は、貫入青磁釉をかけて焼成されるそうです。約2ヶ月後にお渡しできるとのこと。

【窯元探訪:21】茂正工房(しげまさこうぼう) 【窯元探訪:21】茂正工房(しげまさこうぼう)
工房の外には登り窯があります。登り窯は、炉内に複数の部屋があり、斜面等の地形を利用して焼成します。
有田町でも現在はあまり見かけなくなった登り窯。茂正工房では通常ガス窯を使いますが、年に2回程、この登り窯で焼成が行われるそうです。

【窯元探訪:21】茂正工房(しげまさこうぼう)
豊かな自然の中で、ろくろと向き合い、自身の目指すやきものにまい進していく・・・
そんな姿が印象的な梶原 大敬さんにお話を伺いました。


茂正工房
佐賀県西松浦郡有田町黒牟田丙2797
TEL:090-5732-0215(携帯) 0955-42-3444(自宅)
E-mail:info@hironorikajihara.com
営業時間:9:00~17:00
定休日:不定、年末年始


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