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【窯元探訪:18】いしはら陶工舎

2020年05月17日

有田観光協会 at 11:50  | 窯元探訪・やきもののお店訪問
皆様に有田の窯元・やきもののお店をご紹介する【窯元探訪・やきもののお店訪問】。

今日は『いしはら陶工舎』をご紹介します。

『いしはら陶工舎』は、古くから窯元が集まる緑豊かな有田町黒牟田にある工房です。
【窯元探訪:18】いしはら陶工舎
代表の石原さんは、嬉野市吉田で14年間やきもの制作に携わった後、波佐見焼を学び、その後有田へ来られたそうです。
有田町では福泉窯で16年間絵師として務め上げ、その間に下絵付・上絵付の伝統工芸士、更に一級技能士となられました。
そして昨年独立し、いしはら陶工舎を設立されています。

有田の福泉窯では様々な釉薬の使い方を学び、研究してこられたそうです。
その研究の中で作りだしたのが「金継手(きんつぎて)」。
【窯元探訪:18】いしはら陶工舎 【窯元探訪:18】いしはら陶工舎
色々な陶片を集めて、器を金継したようなデザインの作品です。
線の部分に金を施して金継のように見せた技法です。

【窯元探訪:18】いしはら陶工舎 【窯元探訪:18】いしはら陶工舎
こちらの作品は、割れた陶片を貼り合わせているような作品です。出土した器を復元したかのようにも見えるこの作品は、器にストーリーを持たせたいという気持ちから生まれたそうです。複雑な工程を経て独特の質感を引き出しています。
「ろくろ成形をしない分、色々な絵付けのアイデアを駆使して器を表現していきたいんです。」そう語る石原さん。

【窯元探訪:18】いしはら陶工舎
こちらの作品は、螺鈿紋(らでんもん)。螺鈿とは、青貝の殻の内側の、真珠色の光を放つ部分のことです。
黒の色を独自に作り、それに特殊な加工をすることによって螺鈿の光沢を作りだしているそうです。

この他にもカブトムシの光沢のある黒にこだわった作品など、様々な作品が展示されていました。 
【窯元探訪:18】いしはら陶工舎 【窯元探訪:18】いしはら陶工舎

石原さんは、持ち前の創作意欲と探求心で日々表現方法を磨いていらっしゃいます。これからどんな作品を作られるか楽しみです。

【窯元探訪:18】いしはら陶工舎
本日は、代表の 石原 豊孝さん にお話を伺いました。


いしはら陶工舎
佐賀県西松浦郡有田町黒牟田丙3184-2
TEL:090-2086-2922
Email:kinako.purin0830@icloud.com
定休日:不定


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